絶海の孤島であるため厳しい日本海の荒波のを直接受け、複雑な入り江や北西側の海岸は高さ10mにおよぶ断崖がつらなります。絶好の漁場であり夏には海女たちがアワビやサザエをとるため海に潜ります。また、バードウォッチングの穴場であり、日本でここでしか見られない渡り鳥も多いです。島へは定期船が一日一往復しています。野鳥観察に最適な愛らんどタワー(簡易水道高架配水塔)ができました。
■島の概要
本島は対馬海流(暖流)の影響下にあって、好漁場であることから島渡りの歴史は古く、島の南西端に5世紀半ばと8世紀後半の「シラスナ遺跡」貝塚から、当時の食糧となった魚介類、海洋性ほ乳類の骨、牛骨などが出土し、このころすでに専業的漁業集団が漁を求めて島渡りする季節移住の跡が見られ、今日に至る潜水漁法や網漁による生活パターンが当時の人々によって展開されていたことがうかがわれる。
この人々が歴史の変遷を経て、越冬するようになったのは大正時代の末期からと言われ、昭和6年に灯台が完成し職員が常駐したため、これが刺激となって越冬も年々増加してきた。
昭和32年離島対策実施地域の指定を受け、漁港の改修、発電施設、離島航路の開設など基礎的な定住環境が整備され越冬から定住化へと変化している。
また、本島北方沖合いには白山瀬、大和堆など好漁場が開発され沿岸漁業、沖合漁業の基地として大きな役割を担っている。
■野鳥の楽園
舳倉島は、野鳥の繁殖地、休息地としても有名です。季節を問わず多くのバードウオッチャーが訪れ、鳥たちの姿やさえずりを楽しんでいただいています。
■島名物 水上運動会
漁師と海女の島らしく、運動会も海の上。次々と海の中へ飛び込んでゆく子供たちの姿は楽しさいっぱい。小さな時から海に慣れ親しませようと言う教育でしょうか。とにかく珍しいこの運動会は毎年7月下旬に行われます。
■舳倉島への定期連絡船
定期船「ニューへぐら」が1日1往復しています。(所要時間 1時間30分)